どうも、株式会社ヴィンテージ・サクセスの佐藤健一です。大阪で古着屋を3店舗やりながら、これまでに500人以上の起業家さんの相談に乗ってきました。
「古着ビジネスで一発当てたい!」そう思ってこの世界に飛び込む人は多いです。せやけど、BASE、Shopify、メルカリShops…結局どれ使ったらええねん!って頭抱えてはりませんか?
正直に言うと、わしも昔はそうでした。手数料の安さだけで飛びついて、お客さんが全然来んくて頭抱えたり、逆に機能が多すぎて使いこなせんかったり…。遠回りしたからこそ、今やから皆さんに伝えられることがあります。
この記事では、わしの失敗談も交えながら、それぞれのプラットフォームの特徴を徹底的に比較していきます。この記事を読み終わる頃には、「自分はこれや!」っていう道がきっと見えてるはず。ほな、一緒に行きましょか!
目次
わしの失敗談:プラットフォーム選びで300万溶かした話
今でこそ偉そうにコンサルなんてやってますけど、わしも昔は痛い失敗をぎょうさん経験してきました。特に忘れられへんのが、ネットショップのプラットフォーム選びでの大失敗です。
あれは2012年頃やったかな。実店舗が少し軌道に乗ってきて、「これからはネットや!」と意気込んでオンライン販売に乗り出したんです。当時は今みたいに情報も少なくて、とにかく「初期費用が安い」「手数料が安い」っていう言葉に惹かれて、とあるプラットフォームを選びました。
安さだけで選んだ末路…鳴かず飛ばずの日々
最初は「無料で始められるなんて最高やん!」と思ってました。せっせと商品を登録して、サイトのデザインも自分なりにこだわって。でも、待てど暮らせど、注文の通知は鳴らへんのです。
そらそうですよね。誰も知らない場所にポツンとお店を出しただけなんやから。SEO対策?SNSでの集客?そんな知識、当時のわしには全くありませんでした。「なんで売れへんのや…」って毎日パソコンの前でため息ついてましたわ。
背伸びしすぎた海外仕入れと品質トラブル
「アカン、このままじゃジリ貧や…」と焦ったわしは、起死回生を狙って海外からの直接仕入れに手を出したんです。今思えば無謀でした。英語もろくにできんのに、海外の業者とやり取りして、格安で大量のヴィンテージTシャツを仕入れたんです。
届いた段ボールを開けた時の絶望感は今でも忘れられません。半分以上が、とてもやないけどお客さんには売られへんようなボロボロの商品。結局、その仕入れで300万円近い損失を出してしまいました。プラットフォームで売上が立たんから、焦って無茶な仕入れに走ってしまった典型的な失敗例ですわ。
この失敗から学んだのは、「プラットフォーム選びは、目先の安さだけやなく、集客力や自分のスキル、事業の将来像まで考えて総合的に判断せなあかん」ということです。そして、「信頼できるパートナーを見つけることが何より大事」やということ。特に海外仕入れなんて、素人が一人でやると大火傷します。
この経験があったからこそ、今、皆さんに自信を持ってアドバイスができるんです。わしみたいな遠回りをせんように、それぞれのプラットフォームの特徴をしっかり理解していきましょ。
結局どれが一番ええの?古着販売プラットフォーム徹底比較
「佐藤さん、前置きはええから早よ結論教えてくれ!」って声が聞こえてきそうやね(笑)。ほな、まずは結論からいきましょか。あなたの今の状況や目指すゴールによって、選ぶべきプラ-ットフォームは変わってきます。
まずは結論から言うで!あなたのタイプ別おすすめはこれや!
タイプ | おすすめ | 決め手 |
---|---|---|
① とにかく手軽に、副業から始めたい人 | メルカリShops | 圧倒的な集客力、スマホで完結する手軽さ |
② 初期費用ゼロで、自分のお店を持ちたい人 | BASE | 無料で始められる、デザインの自由度がそこそこ高い |
③ 本気で事業を育て、世界も目指したい人 | Shopify | 圧倒的な拡張性、本格的なブランディング、海外販売 |
どうです?自分がどのタイプか、なんとなくイメージできましたか?もちろん、これはあくまでも入り口の話。ここからは、それぞれのメリット・デメリットを、わしの経験も踏まえてもっと詳しく解説していきますで。
【手軽さNo.1】メルカリShops:まずは副業から始めたい人向け
メルカリShopsは、フリマアプリ「メルカリ」の中にお店を持てるサービスです。 なんといっても最大の魅力は、メルカリが持つ月間2,000万人以上のユーザーにアプローチできること。
メリット
- 圧倒的な集客力: 何もせんでも、メルカリユーザーが商品を見てくれる可能性がある。
- スマホで完結: 出品から発送まで、スマホ一つでできる手軽さが魅力。
- 初期費用・月額費用が無料: 売れるまでコストがかからんのは、初心者にとって心強い味方です。
デメリット
- 販売手数料が10%と高め: 売れた時の手数料は10%。 これは他のサービスと比べると少し割高です。
- ブランディングが難しい: メルカリというプラットフォームの中なので、独自の世界観を出しにくい。値下げ交渉をされることも多いです。
- デザインの自由度がない: ショップページのデザインは基本的に固定で、カスタマイズはできません。
佐藤健一の視点「わしならこう使う!」
メルカリShopsは、まさに「古着販売の入門編」やと思います。まずはここで「商品を仕入れて、写真を撮って、説明文を書いて、売れたら発送する」という一連の流れを経験するのがええでしょう。 在庫を抱えるリスクも少ないから、週末だけの副業にもぴったりです。
ただし、本格的に「自分のブランド」を育てていきたいなら、メルカリShops一本では限界が来ます。あくまでも「最初のステップ」か、後述するShopifyやBASEと併用して「新規顧客との接点」として使うのが賢いやり方やとわしは思います。
【無料ではじめるなら】BASE:デザインもこだわりたい初心者向け
BASEは「ネットでお店を開くなら〜♪」のCMでお馴染みやね。初期費用・月額費用が無料で、自分だけのネットショップが作れるのが特徴です。
メリット
- 初期費用・月額費用が無料: スタンダードプランなら、売れるまで固定費はかかりません。
- デザインの自由度: 無料・有料のデザインテンプレートが豊富で、初心者でも簡単におしゃれなショップが作れます。
- 豊富な拡張機能(Apps): 抽選販売や予約販売など、欲しい機能を後から追加できるのが便利です。
デメリット
- 集客は自力: メルカリShopsと違って、お店を作っただけでは誰も来てくれません。SNSやブログなどで自分で集客する必要があります。
- 手数料が少し複雑: スタンダードプランの場合、決済手数料(3.6%+40円)に加えて、サービス利用料(3%)がかかります。 売上が大きくなると、この手数料が地味に効いてきます。
- Pay IDアプリ経由の手数料: 2025年7月から、BASEのショッピングアプリ「Pay ID」経由で売れた場合、別途手数料がかかるようになりました。 この点は注意が必要です。
佐藤健一の視点「わしならこう使う!」
BASEは、「メルカリShopsを卒業して、そろそろ自分のお店を持ちたいな」と思い始めた人にぴったりのプラットフォームです。初期費用がかからんから、リスクを抑えながら本格的なネットショップ運営に挑戦できます。
わしが指導する生徒さんにも、「まずはBASEで自分のお城を築きなはれ」とよく言います。ここでSNSでの集客方法や、ファン作りのノウハウを学ぶんです。月商が50万円を超えてきたあたりで、手数料が割安になるグロースプラン(月額5,980円、決済手数料2.9%)への移行や、次に紹介するShopifyへのステップアップを検討するのが王道パターンやね。
【本格的にやるなら】Shopify:世界を目指せる本格派向け
Shopifyは、世界No.1シェアを誇るECプラットフォーム。 本気で古着ビジネスを事業として成長させたい、ゆくゆくは海外にも売りたい、という高い志を持つ人向けのサービスです。
メリット
- 圧倒的な拡張性とカスタマイズ性: デザインの自由度はもちろん、数千種類のアプリで機能を自由に追加できます。 在庫管理から顧客管理、マーケティングまで、やりたいことは大体実現可能です。
- 海外販売に強い: 越境ECに対応した機能が標準で備わっており、世界中の人にお客さんになってもらえます。
- 分析機能がすごい: 顧客の行動や売上データを詳細に分析できるので、戦略的なショップ運営が可能です。
デメリット
- 月額費用がかかる: 一番安いベーシックプランでも月額3,650円(年払いの場合)の固定費がかかります。
- 専門知識が必要: 高機能な分、使いこなすにはある程度のITリテラシーが求められます。 HTMLやCSSの知識があれば、さらに自由なカスタマイズが可能です。
- 集客は完全に自力: BASE以上に、自分で集客する力が求められます。
佐藤健一の視点「わしならこう使う!」
Shopifyは、まさに「プロ仕様の道具」です。わしの会社も、メインのECサイトはShopifyで構築しています。最初は戸惑うことも多いかもしれんけど、使いこなせればこれほど心強いパートナーはおらへん。
「将来は自分のヴィンテージショップを世界に発信したいんや!」という大きな夢があるなら、最初からShopifyに挑戦するのもアリやと思います。月商がコンスタントに100万円を超えるようなレベルになったら、Shopifyへの移行は必須と言ってもええでしょう。
ここで大事になるのが、安定した仕入れルートの確保です。特に海外販売も視野に入れるなら、品質の良い商品を継続的に仕入れる体制が不可欠。わしも2012年に海外仕入れで大失敗した経験があるからこそ言いますが、特にタイやパキスタンからの仕入れは、品質管理が難しい面もある。そういう時は、現地に日本人スタッフが常駐してて、検品から発送までしっかりサポートしてくれる専門企業に頼るのが一番安心やで。信頼できるパートナーを見つけることが、事業を大きくする鍵になります。
プラットフォーム選びで絶対に失敗せんための3つのコツ
ここまで各プラットフォームの特徴を見てきましたが、最後に、わしがこれまでの経験で掴んだ「失敗せんためのコツ」を3つだけお伝えします。
コツ1:手数料だけで選んだらアカン!「実質コスト」で考えや
初心者がやりがちなのが、「手数料が安いから」という理由だけで選んでしまうこと。これは絶対にやったらあかん。
例えば、メルカリShopsは手数料10%と高いけど、広告費をかけんでもお客さんが来る可能性がある。一方、BASEやShopifyは手数料が安くても、自分で広告を出したりSNSを頑張ったりせな売上はゼロ。その広告費や労力も「コスト」やと考えるべきです。
「手数料+集客コスト」のトータルでどっちが自分にとって得か、という視点を持つことが大事やで。
コツ2:「誰に売りたいか?」を明確にせな、お客さんは来ぇへんで
あなたは、どんな古着を、どんな人に届けたいですか?
- 「とにかく安く古着を手に入れたい10代の学生さん」
- 「他の人とは被らない、一点物のヴィンテージを探している30代のファッション好き」
- 「サステナブルな観点から、質の良い古着を長く着たいと思っている40代の大人」
ターゲットが違えば、響くお店の雰囲気も、選ぶべきプラットフォームも変わってきます。ターゲットを明確にすることが、ブレないお店作りの第一歩です。
コツ3:将来の自分を想像してみぃ。事業の成長を見据えるんや
今は月5万円の副業でも、1年後には月商100万円、3年後には法人化して年商1億円を目指してるかもしれん。
プラットフォームの引っ越しは、正直めちゃくちゃ大変です。顧客データや商品データを移行する手間を考えたら、できるだけ避けたい。やから、「今の自分」だけやなく、「1年後、3年後の自分はどうなっていたいか?」を想像して、その成長に対応できるプラットフォームを選ぶ、という視点も忘れんといてください。
まとめ:一番大事なのは「まず一歩踏み出すこと」やで
ここまで長々と話してきましたが、結局のところ、一番大事なことは何やと思いますか?
それは、「まず、やってみること」です。
どれだけ情報を集めても、頭でっかちになって動かんかったら、1円の売上にもなりません。わしが尊敬する経営者たちは、みんな行動が早い。失敗を恐れずに、まず一歩を踏み出す勇気がある人たちです。
この記事で、あなたに合ったプラットフォームのヒントは見つかったはず。
- 手軽に試したいなら、メルカリShops
- 自分のお店を持ちたいなら、BASE
- 本気で事業にするなら、Shopify
まずはどれか一つ、アカウントを開設してみる。商品を一つ、出品してみる。その小さな一歩が、あなたの人生を変える大きな一歩になるかもしれへんのです。
もちろん、古着ビジネスは甘い世界やありません。地道なリサーチ、丁寧な顧客対応、そして何より「古着が好き」という情熱が不可欠です。 でも、コツコツ続ければ、必ず道は開けます。
失敗したってええねん。わしも数えきれんくらい失敗してきました。大事なのは、失敗から学んで、次に活かすこと。もし途中で分からんことがあったら、いつでもわしを頼ってください。
さあ、あなたも今日から古着ビジネスの第一歩を踏み出してみませんか?
一緒に頑張りましょう!応援してますで!
【始める前に必ず確認!】
古着を仕入れて販売する場合、営利目的とみなされ「古物商許可」の取得が法律で義務付けられています。 許可なく営業すると罰則の対象になる可能性があるので、必ず営業所の所在地を管轄する警察署で申請手続きを行ってくださいね。