「古着ビジネス、興味あるけど何から始めたらええんやろ?」「失敗したら怖いな…」そんな風に悩んでるんとちゃいますか?わかります、わかりますで。わしも15年以上前、大手商社を辞めてこの世界に飛び込んだ時は、不安でいっぱいでした。せやけど、正しい知識を学んで、諦めんとコツコツ続ければ、絶対に道は開けます。
これまで500人以上の起業家を育て、年商2億円の店を作った経験も、300万円の仕入れで大失敗した経験も、全部持ってます。今回は、皆さんからよういただく質問トップ10に、わしの経験の全てをぶつけて本音で答えていきますんで、しっかりついてきてくださいや!一緒に頑張りましょ!
目次
- 1 Q1. 古着ビジネスを始めるのに、資金はなんぼ必要ですか?
- 2 Q2. 初心者はどこから仕入れるのが一番ええですか?
- 3 Q3. 正直なところ、古着ビジネスってほんまに儲かるんですか?利益率は?
- 4 Q4. 何から始めたらええか、具体的なステップを教えてください。
- 5 Q5. 売れる商品と売れない商品の違いって何ですか?
- 6 Q6. どこで売るのが一番おすすめですか?
- 7 Q7. 古物商許可って、絶対に取らなあかんのですか?
- 8 Q8. 副業で始めた場合、確定申告はどうしたらええですか?
- 9 Q9. 失敗するのが怖くて、なかなか一歩が踏み出せません…
- 10 Q10. ビジネスとして長く続けるための、一番大事なコツは何ですか?
- 11 よくある質問(FAQ)
- 12 まとめ
Q1. 古着ビジネスを始めるのに、資金はなんぼ必要ですか?
A. 結論から言うと「30万円」あれば始められる。でも大事なのは金額やないんですわ。
よう「資金はいくら必要ですか?」って聞かれるんやけど、わしはいつもこう答えてます。「始めるだけなら30万円で十分。でも、続ける覚悟があるなら『運転資金』を忘れんといてな」って。
正直に言うと、わし自身がこれで一回痛い目見てるんです。2010年のリーマンショックの時、売上が一気に半分になって、運転資金がみるみる減っていった。キャッシュが底をつきかけて、ほんまに潰れるかと思いましたわ。この経験から学んだのは、初期費用だけじゃなく、何かあった時のための「守りのお金」がめちゃくちゃ大事やということです。
具体的な内訳の目安
- 仕入れ費用:15万円
- まずはこの金額で、どれだけの商品を仕入れて、どれくらいの期間で売り切れるか試してみるのがええ。
- 備品費用:5万円
- 撮影用のスマホスタンド、照明、梱包材、送料など。最初は最低限でOK。
- 運転資金:10万円
- これがミソやで!すぐに売上が立たんくても、次の仕入れができるように、最低でも1〜3ヶ月分の運転資金は別に確保しといてください。
プロの視点:事業計画を立ててみよう
難しく考えんでええんです。「月に5万円の利益が欲しい」なら、そのためにはいくら売上が必要で、仕入れはいくらまで使えるか。この逆算思考が経営の第一歩。この計画があれば、闇雲に資金を溶かすことはなくなりますわ。
Q2. 初心者はどこから仕入れるのが一番ええですか?
A. 最初は「国内のリサイクルショップ」一択。慣れてきたら選択肢を広げるんや。
これはもう断言します。初心者はまず、近所のリサイクルショップを回ることから始めてください。 なぜかって?それは「自分の目で見て、触って、選べる」からです。
わしの最大の失敗談が、まさに仕入れなんです。2012年、ちょっと慣れてきた頃に海外の業者から格安で大量に仕入れたんですわ。届いたコンテナを開けてビックリ、半分以上がホコリまみれのゴミ同然。これで300万円をドブに捨てました。あの時の絶望感は今でも忘れられません。
この失敗から学んだのは、「画面越しの情報だけで判断したらアカン」ということ。特に初心者のうちは、生地の傷み具合、匂い、サイズの微妙な違いなんて、実物を見な分からへんのです。
リサイクルショップ仕入れのメリット
- 失敗が少ない:自分の目で見て確認できるから、品質の悪いものを掴むリスクが低い。
- 1点から仕入れ可能:大量の在庫を抱える心配がない。
- 価格交渉の練習になる:店員さんと話すことで、相場観や交渉力が身につく。
ステップアッププラン
- 国内リサイクルショップ:まずはここで目利きと相場観を養う。
- 国内の卸業者:ある程度売れるようになったら、少し量を増やしてみる。
- 海外ベール仕入れ:ビジネスが軌道に乗ったら、信頼できるパートナーを見つけて挑戦する。
焦りは禁物。一歩ずつ、着実に進むのが成功への一番の近道やで。
正直に言うと、わしが300万円の損失を出したんは、商品の品質もさることながら、輸送業者選びにも問題があったんですわ。
将来的に海外、特に古着の仕入れで人気のあるタイからの仕入れを考えるんやったら、輸送手段についても今のうちから知識を入れとくのが絶対にええ。輸送コストや日数を読み間違えると、利益が全部吹っ飛ぶなんてこともザラにありますからな。
わしが言うのもなんやけど、タイから日本へ荷物を送る際の3つの輸送手段と業者選びの注意点をまとめた詳しい記事があったんで、本気で考える人は一回目を通しとくとええと思いますわ。こういう専門的な知識が、後々の大きな失敗を防いでくれますからな。
Q3. 正直なところ、古着ビジネスってほんまに儲かるんですか?利益率は?
A. 儲かります。ただし「正しいやり方」で続ければ、の話。利益率は50%を目指しましょ。
「ほんまに儲かるんか?」これ、一番聞きたいことやろうし、一番答えにくい質問でもあります(笑)。せやから正直に言いますわ。儲かります。でも、楽して儲かるなんて甘い話は絶対にない。
わしの店が3店舗で年商2億円を達成できたのは、地道な作業をコツコツ続けた結果です。キラキラして見えるかもしれんけど、裏では泥臭いことばっかりやってました。
利益率の目標は50%。これを下回るようなら、値付けか仕入れのどっちかが間違ってる可能性が高いです。
利益計算の公式(これだけは覚えといて!)
(販売価格 – 仕入れ値 – 送料 – 販売手数料) ÷ 販売価格 = 利益率
例えば、1,000円で仕入れたシャツが5,000円で売れたとします。
送料が500円、販売手数料が10%(500円)やとすると…
(5000 – 1000 – 500 – 500) ÷ 5000 = 0.6
利益率は60%になります。この計算式が全ての基本やから、絶対に頭に叩き込んでください。
プロの視点:値付けは「相場」+「付加価値」
値付けで大事なのは、メルカリとかで同じ商品の相場を調べること。でも、それだけやと価格競争に巻き込まれる。大事なのは「この服のどこがええのか」を自分の言葉で語ること。写真の撮り方、説明文の書き方、そういう付加価値で利益率は大きく変わってきますで。
Q4. 何から始めたらええか、具体的なステップを教えてください。
A. まずは「売る」経験から。家にある不要な服を3着売ってみることや!
「完璧に準備してから始めよう」と思ってる人、それが一番の落とし穴やで。わしの持論は「理論より実践、行動こそが全て」。これまで500人以上の教え子を見てきたけど、成功する人はみんな、最初の一歩がめちゃくちゃ早いです。
難しく考えんと、まずはこの4ステップをやってみてください。
- ステップ1:家の不要な服を3着、メルカリで売ってみる
- 目的は儲けることやない。「写真を撮る→説明文を書く→お客さんとやり取りする→梱包する→発送する」という一連の流れを体験することが大事。
- ステップ2:古物商許可を申請する
- ビジネスとしてやるなら必須。詳しくはQ7で話します。申請してから許可が下りるまで40日くらいかかるから、ステップ1と同時に進めるのがええ。
- ステップ3:3万円を握りしめてリサイクルショップへ行き、10着仕入れてみる
- ステップ1で得た経験を元に、「これなら売れるかも」と思う服を自分の感覚で選んでみる。最初は失敗して当たり前。
- ステップ4:仕入れた10着を売り切る
- 利益が出なくてもええ。まずは「仕入れたものを売り切る」という成功体験を積むことが、何よりの自信になります。
この小さな成功体験の積み重ねが、大きなビジネスに繋がっていくんですわ。
Q5. 売れる商品と売れない商品の違いって何ですか?
A. 「物語」があるかどうか。初心者はまず「定番ブランド」から狙うんや。
「先生、目利きのコツを教えてください!」ってよう言われるんやけど、わしは「目利きは経験。それより『物語』を探しなはれ」って言うてます。
「物語」っていうのは、その服が持つ背景のこと。例えば、「これは90年代のアメリカ製リーバイス501で、この年代特有の色落ちが特徴なんですわ」みたいに語れるかどうか。これが付加価値になるんです。
わしが商社マンやった頃、海外の無名ブランドを日本に持ってくる仕事をしてました。その時一番大事にしてたのが、まさにこの「ブランドが持つ物語」をどう伝えるか、やったんです。これは古着も全く同じ。
初心者向けの鉄則戦略
とはいえ、いきなりマニアックなヴィンテージを探すのは難しい。せやから、初心者はまず誰でも知ってる定番ブランドの定番アイテムから始めるのが鉄則です。
- ラルフローレンのシャツやスウェット
- ナイキやアディダスのジャージ
- リーバイスのデニムジャケット
こういう定番品は需要が安定してるから、大きく損するリスクが低い。まずはここで「仕入れて売る」感覚を掴むのが大事やで。
Q6. どこで売るのが一番おすすめですか?
A. 最初は「メルカリ」。慣れたら自分の「オンラインショップ」を持つのがゴールや。
販売する場所選びも大事な戦略の一つ。それぞれのプラットフォームにメリット・デメリットがあるけど、わしのおすすめはこれや。
スタート地点:メルカリ
- メリット:なんといっても利用者が圧倒的に多いから売れやすい。スマホ一つで出品から発送まで完結する手軽さも魅力や。
- デメリット:ライバルが多くて価格競争になりやすい。販売手数料が10%と高め。
最終的なゴール:自分のオンラインショップ(BASEやSTORESなど)
- メリット:販売手数料が安い。デザインや見せ方を自由に決められるから、店のブランディングができる。そして何より「顧客リスト」が自分の資産になる。
- デメリット:自分で集客せなあかん。最初はなかなか売れへんかもしれん。
わしが自分の店を始めた時も、最初はオンライン販売からでした。そこでファンになってくれたお客さんが増えてきたタイミングで、満を持して実店舗をオープンしたんです。この順番が、リスクを抑えて成長していくためのコツやと思いますわ。
Q7. 古物商許可って、絶対に取らなあかんのですか?
A. 「ビジネスとしてやるなら」絶対に必要。取らへんと犯罪やで。
これは曖昧な答えはしません。絶対に必要です。
「自分の家の不用品を売る」だけなら要りません。でも、「転売目的で仕入れた古着を売る」なら、古物営業法という法律で許可を取ることが義務付けられています。
なんでこんな許可が必要かというと、盗品が市場に出回るのを防ぐためなんです。許可なく営業すると「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」という重い罰則がある。 知らんかった、では済まされへんのです。
わしのコンサル先でも、許可を取らずに始めてしまって、後から警察に指導されて大変なことになった人を何人も見てきました。そんなリスクを冒す必要は全くない。
簡単な申請の流れ
- 管轄の警察署を探す:自分の住所地(法人の場合は本店所在地)を管轄する警察署の生活安全課が窓口です。
- 必要書類を揃える:申請書、住民票、身分証明書など、警察署のサイトで確認できます。
- 警察署に提出する:申請手数料として19,000円かかります。
- 審査:約40日間、審査期間があります。
- 許可証の交付:問題がなければ許可証が交付されます。
面倒に思うかもしれんけど、これはビジネスをやる上での「運転免許証」みたいなもん。最初にきっちり取得して、堂々とビジネスを始めましょう。
Q8. 副業で始めた場合、確定申告はどうしたらええですか?
A. 年間利益が20万円を超えたら必要。帳簿付けは始めた瞬間からやるんやで。
税金の話は難しくて苦手な人も多いやろうけど、これもビジネスの基本やからしっかり押さえときましょ。
基本のルール
会社員(給与を1か所から受けている人)の場合、副業の「所得(利益)」が年間で20万円を超えたら確定申告が必要です。
ここで大事なのは「売上」やなくて「所得(利益)」という点。
所得(利益) = 売上 – 経費
プロの視点:経費にできるものを知っておく
経費をきっちり計上すれば、払う税金を抑えることができます。古着ビジネスの場合、こんなものが経費になります。
- 仕入れ代金
- 送料、梱包材費
- 販売手数料
- 撮影に使うスマホの通信費や電気代の一部
- 仕入れに行くための交通費
わしは中小企業診断士の資格も持ってるんやけど、経営者にとって帳簿は「自分のビジネスの健康診断書」やと思ってます。毎日数字を見る習慣をつけることが、経営者としての感覚を養う一番のトレーニングになりますで。
Q9. 失敗するのが怖くて、なかなか一歩が踏み出せません…
A. 怖くて当たり前!わしなんか失敗のデパートやで。失敗は「データ収集」やと思えばええ。
この気持ち、痛いほどわかります。わしも最初はそうでした。でもな、今やから言えることやけど、失敗を恐れて何もしないのが一番の失敗なんですわ。
正直に言うと、わしなんか失敗だらけの経営者です。
- 300万円の仕入れ失敗で資金ショートしかけたこと。
- リーマンショックで2店舗閉店に追い込まれたこと。
- スタッフが一斉に辞めて、一人で3店舗を回すハメになったこと。
思い出すだけで胃が痛くなるような失敗ばっかりです。でも、断言できる。その全ての失敗が、今のわしを作ってくれてるんです。
マインドセットの転換
失敗は「負け」やない。「このやり方はアカンかった、という貴重なデータが取れた」って考えるんです。エジソンかて、電球を発明するまでに1万回失敗したって言うやないですか。あれは1万回の失敗やなくて、「光らない方法を1万通り発見した」だけなんです。
古着ビジネスも同じ。「このブランドは売れへんかった」「この値段設定は高すぎた」っていうデータが溜まれば溜まるほど、成功確率は上がっていく。
最初の一歩は小さくてええ。まずはQ4で言うたように、家にある服を3着売ってみる。そこから全てが始まるんやで。
Q10. ビジネスとして長く続けるための、一番大事なコツは何ですか?
A. 「お客さんと繋がること」と「自分も楽しむこと」。これに尽きますわ。
最後の質問、これはわしが一番伝えたいことかもしれへん。短期的に儲けるだけなら、やり方は色々あるかもしれん。でも、ビジネスを長く、10年、20年と続けるために一番大事なことは何か。
それは「お客さんとの繋がりを大事にすること」やと、わしは信じてます。
一発当てて終わるんやなくて、細くても長く続ける方が何倍も尊い。そのためには、一回買ってくれたお客さんに「またこの店で買いたいな」って思ってもらうことが何より大事なんです。
具体的なアクション
- SNSで発信する:商品の紹介だけやなく、古着への想いや自分の日常を発信して、人柄を知ってもらう。
- 手書きのサンクスカードを入れる:たった一言でもええ。「おおきに」の気持ちを伝える。
- リピーターさんを大切にする:特別な割引をしたり、新入荷の情報をこっそり教えたりする。
そして、もう一つ。「自分自身が楽しむこと」。
結局、自分が好きで、楽しんでやってないと続きません。なんで古着ビジネスを始めたいと思ったんか?「古着が好き」っていう、その最初の気持ちを絶対に忘れんといてほしい。その気持ちがお客さんにも伝わって、ええ循環が生まれるんですわ。
よくある質問(FAQ)
Q: スマホだけで古着ビジネスは始められますか?
A: 始められますで!仕入れのリサーチから出品、販売、顧客対応まで、今の時代はスマホ一つで完結します。 わしが始めた頃には考えられへんかった。ええ時代ですわ。ただし、本気でやるならパソコンはあった方が絶対に効率ええで。
Q: 家族に反対されてるんですが、どう説得したらいいですか?
A: これは切実な問題やな。わしも最初は妻に「安定した会社辞めてまで…」って言われましたわ。大事なのは、感情論やなく「具体的な数字」を見せること。「まずは3万円の資金で、5万円の売上を目指す」という小さな事業計画書を作って見せてみてください。本気度が伝わります。
Q: 売れ残った在庫はどうしたらいいですか?
A: ええ質問やね。在庫は必ず出ます。3ヶ月売れへんかったら、損切り覚悟で値段を下げて売り切るのが鉄則。わしの店では「3ヶ月ルール」を徹底してました。資金繰りを圧迫するのが一番アカンからね。それでも売れへんかったら、まとめて業者に売るか、寄付するのも一つの手や。
まとめ
ここまで10個の質問に答えてきましたが、皆さんの悩みや不安は少しは軽くなりましたか?
古着ビジネスは、決して楽な道やありません。仕入れも、撮影も、発送も、全部地道な作業の積み重ねです。せやけど、自分の力で1円を稼ぐ喜び、お客さんから「ありがとう」って言われる嬉しさは、何物にも代えがたいもんです。
わしは何度も失敗して、その度に周りの人に助けられて、ここまで来れました。今度はわしが皆さんを応援する番です。この記事を読んで、少しでも前に進む勇気が出たなら、これ以上嬉しいことはありません。一人で悩まんと、いつでも頼ってください。一緒に頑張りましょう!
もっと具体的な仕入れのコツが知りたい」「自分の場合はどうしたらええか、個別に相談したい」という方は、わしがやっとる個別コンサルティングも検討してみてください。初回30分は無料相談やっとりますんで、気軽に申し込んでくださいや。あなたの本気、わしが全力で受け止めます!