実店舗vs無店舗、結局どっちが儲かるん?メリット・デメリットを徹底比較や!

「古着屋やりたいけど、店を構えるのとネット、どっちがええんやろ?」…わかります、わかりますで!わしも昔、どっちで始めるか死ぬほど悩みましたわ。わいは佐藤健一、古着屋を3店舗やって年商2億までいって、ネット販売もやって、どっちの天国も地獄も見てきました。正直、どっちにもええとこ悪いとこ、あります。

この記事では、あんたがどっちのタイプか見極められるように、わしのリアルな成功談も「300万損したわ…」みたいな失敗談も全部ぶっちゃけます。読み終わる頃には、自分の進むべき道がハッキリ見えてるはずやで!

結論から言うで!古着屋は実店舗と無店舗(ネット)、結局どっちが儲かるんか?

儲けの「額」なら実店舗、儲けの「率」なら無店舗が基本や

いきなり核心から言うけどな、「どっちが儲かるか」は単純な話やない。せやけど、わしの15年以上の経験から言うと、儲けの「絶対額」のポテンシャルが高いのは実店舗儲けの「利益率」が高いのは無店舗(ネット)、これが基本の考え方や。

実店舗は、家賃や光熱費、スタッフの人件費みたいな固定費がズッシリ重い。せやけど、お客さんの顔見て「これもお似合いですよ」なんて話しながら、ついで買いしてもらったり、もっと高い商品を勧めて単価を上げたりできる。信頼関係ができれば「佐藤さんとこで買うわ」ってファンがついてくれる。これが積み重なると、売上の天井はネットより高くなる傾向があるんや。

一方、ネットは固定費が圧倒的に軽い。自宅の一室で始めれば家賃はかからんし、一人でやれば人件費もゼロ。せやから、売れた商品1点あたりの利益は出しやすい。ただ、ライバルも多いし、価格競争になりやすいから、一つ一つの単価を上げにくいのが現実やな。

でもな、一番大事なのは「あんたがどっちに向いてるか」や

結局のところ、儲かるかどうかは、あんたの持ってるスキル、用意できる資金、そして何より「性格」によるんや。

  • 人と話すのが好きで、自分のセンスで店の世界観をまるごと作りたい!って思うなら実店舗。
  • 初期費用はとにかく抑えたい、パソコンの前でコツコツ作業するのが苦じゃないなら無店舗。

どっちが優れてるって話やない。あんたが一番輝ける場所はどっちか、この記事を読み進めながら、自分自身の心に聞いてみてほしい。その答えを見つける手伝いをするで。

古着屋「実店舗」でやるメリット・デメリット【わいの実体験】

メリット:お客さんの顔が見える!信頼とファンが生まれる場所や

実店舗の一番のええところは、何と言ってもお客さんの顔が直接見えることや。ネットやとただの売上数字やけど、店舗やと「ありがとう」の一言が直接聞ける。これがホンマに力になるんや。

わしの店「RETRO STYLE」が軌道に乗ったんは、常連さんのおかげや。ある日、50代のダンディな常連さんが「最近、昔着てたようなアメカジがまた着たいんやけど、ええのないか?」って相談してくれはった。その一言がヒントになって、ヴィンテージのデニムやスウェットの仕入れを強化したら、それが大当たり!口コミで同じような世代のお客さんがぎょうさん来てくれるようになった。

こういう生の声は、店に立たんと絶対に聞かれへん。コーディネートを提案して、セットで買うてもらえた時の喜びも格別や。「佐藤さんが選んでくれたやつ、めっちゃ評判ええわ!」なんて言われた日には、もう最高やで。「この商品が欲しい」やなくて、「この人から買いたい」と思ってもらうこと。これがファン作り、商売の基本やとわしは思うてる。

メリット:世界観を表現できる!店の全てが武器になる

店のドアを開けた瞬間から、あんたのショータイムや。内装、流れてる音楽、焚いてるお香の匂い、商品の並べ方…その全てがあんたの店の「ブランド」になる。これはネットじゃ絶対にできひん、実店舗だけの特権や。

わしはアメリカの田舎町にあるような、ちょっと埃っぽいけど温かみのある店が好きでな。古材を使って自分で棚を作ったり、BGMは60年代のソウルミュージックにこだわったりした。そしたら、「この店の雰囲気、落ち着くわ~」って、用もないのに立ち寄ってくれるお客さんが増えたんや。その空間が、商品の価値を何倍にも高めてくれる。五感全部で「ええなあ」と感じてもらう。これが実店舗の醍醐味やな。

デメリット:金がかかる!家賃と人件費がマジで重い

ええことばっかり言うたけど、こっからが厳しい話や。実店舗は、とにかく金がかかる。特に家賃と人件費、この二つは毎月、容赦なく襲いかかってくる固定費や。

年商2億円言うたら聞こえはええけど、その裏では火の車やった時期もある。忘れもしない2010年、リーマンショックの煽りで売上が一気に半分になった。でも、家賃は1円も待ってくれへん。売上がゼロでも、スタッフの給料は払わなあかん。結局、泣く泣く2店舗を閉めることになった。キャッシュフローが尽きる恐怖、あれは経験したもんにしか分からん。「売上は希望、経費は現実」や。この言葉は肝に銘じといてや。

デメリット:場所に縛られる!立地が全てを左右する

「どこに店を出すか」これは、ほぼ全てを決めると言っても過言やない。駅からの距離、人通りの多さ、周りの店の雰囲気…これを見誤ると、どんなにええ商品を置いてもお客さんは来てくれへん。

成功した1号店は、古着屋が何軒か集まるエリアの、ちょっとだけ路地に入った場所やった。これが功を奏して、「古着屋巡り」のお客さんがついでに寄ってくれる流れができた。逆に、家賃の安さだけで選んで失敗した店舗もある。人通りはそこそこあったんやけど、周りがオフィス街で、古着に興味がある層がおれへんかった。結局、何をやっても客足は伸びんかったな。立地選びは、自分の足で何日も歩いて、人の流れを肌で感じることがホンマに大事やで。

古着「無店舗(ネット)」でやるメリット・デメリット【わいの実体験】

メリッ少ない金で始められる!リスクを抑えて挑戦できる

ネット販売の最大のメリットは、これに尽きる。圧倒的な低コストで始められることや。実店舗やと最低でも数百万は覚悟せなあかんけど、ネットなら極端な話、数万円からでも始められる。

わしがオンラインショップ「ヴィンテージ・コレクション」を始めた時も、最初はBASEみたいな無料サービスを使った。 初期費用は、古物商許可の申請費用(約2万円)と、最初の仕入れ代10万円くらいやったかな。自宅の使ってない部屋が倉庫兼撮影スタジオや。失敗しても大火傷せん。この「始めやすさ」と「撤退しやすさ」は、特に副業から始めたい人にとっては、とてつもない魅力やと思うで。

メリット:全国、いや世界が相手や!商圏が無限大

大阪の小さな店で商売してたら、お客さんは当然、近所の人らが中心になる。でも、ネットは違う。ボタン一つで、北海道から沖縄まで、日本全国がお客さんになるんや。

初めて東京のお客さんから注文が入った時、次は九州、次は東北…って、注文一覧の地図が埋まっていくのを見るのがホンマに楽しかったわ。一番驚いたんは、ニューヨーク在住の日本人の方から「日本のヴィンテージスカジャンが欲しい」って注文が来た時やな。実店舗だけやったら、絶対に出会えへんかったお客さんや。この商圏の広がりは、ビジネスの可能性を無限に広げてくれるで。

デメリット:顔が見えへん!信頼作りが難しい

ネット販売で一番難しいんは、この「信頼」をどうやって作るかや。お客さんは、写真と文章だけで何万円もする商品を買うかどうかを決めなあかん。そら不安になるわな。

「色が思ってたんと違う」「サイズが合わへん」「思ったより状態が悪かった」…初期の頃はクレームもよう受けた。そこで徹底したんが、「正直すぎるくらい正直に伝える」ことや。小さなシミ、ほつれは全部写真に撮って、説明文にもしっかり書く。写真は自然光で撮って、色の加工は絶対にせえへん。採寸も、測り方の図を載せて、誰が見ても分かるようにした。

問い合わせのメールには、できるだけ早く、丁寧な言葉で返す。こういう地道な積み重ねで、少しずつ「この店は信用できる」って思ってもらえるようになった。顔が見えへんからこそ、丁寧すぎるくらいの対応が大事なんや。

デメリット:売るための作業が地味で多い!撮影・採寸・梱包…

ネットショップって、なんかキラキラしたイメージがあるかもしれんけど、現実はめちゃくちゃ地味な作業の連続やで。

  1. 仕入れた商品を一点一点チェック
  2. アイロンをかけてシワを伸ばす
  3. キレイに写真を撮る(これが一番時間かかる!)
  4. 肩幅、身幅、着丈…全身を細かく採寸
  5. 商品の魅力を伝える説明文を書く
  6. サイトにアップロード
  7. 売れたら丁寧に梱包して、発送

この繰り返しや。特に、売れた後の梱包・発送作業は意外と大変で、注文が重なると一日中ダンボールと格闘してることもある。在庫が増えてくると、部屋は服で埋め尽くされる。こういう裏側の地道な作業を楽しめるかどうかも、ネット販売に向いてるかどうかの分かれ目かもしれんな。

【費用で比較】古着屋の開業資金と運営コスト、どないなもん?

ほな、みんなが一番気になってる「お金」の話をしよか。具体的にどれくらいかかるんか、わしの経験も踏まえてリアルな数字を出すで。

実店舗の場合:最低でも300万は覚悟せなあかん

これはあくまで最低ラインやと思ってほしい。 都心の一等地でやろうと思ったら、1000万円あっても足りひんかもしれん。 わしの1号店も、結局500万円くらいかかったわ。

費用項目金額(目安)佐藤のワンポイントアドバイス
物件取得費50万~150万円保証金(家賃の6~10ヶ月分)と礼金、仲介手数料や。一番デカい出費やな。
内装工事費50万~200万円居抜き物件なら安く済む。わしみたいに見栄張って壁紙から床までやると、あっという間に金が飛ぶで!
什器・備品代30万~80万円ハンガーラック、棚、レジ、鏡、PCなど。最初は中古で揃えるのも賢い手や。
初期仕入れ費100万~200万円店を商品で埋めるには、これくらいは必要。スカスカの店は魅力ないからな。
広告宣伝費10万~30万円ショップカードやチラシ、Webサイト作成費など。
古物商許可申請約2万円これは必須や。警察署で申請するで。
合計242万~662万円あくまで目安や。これにプラスして運転資金が必要になる。

無店舗(ネット)の場合:やろう思えば10万からでもいける

こっちの魅力は、やっぱり身軽さやな。

費用項目金額(目安)佐藤のワンポイントアドバイス
初期仕入れ費5万~30万円最初は無理せず、自分の得意なジャンルを少数精鋭で揃えるのがええ。
古物商許可申請約2万円ネットでも絶対に必要やから忘れんといてな。
撮影機材0~5万円今はスマホのカメラ性能がええから、最初はそれで十分。照明だけはあった方がええかもな。
梱包資材5千~1万円ダンボールや緩衝材、ガムテープなど。
ネットショップ開設費0~数万円BASEやSTORESなら初期費用・月額費用は無料から始められる。
合計約7.5万~38万円実店舗に比べたら、破格の安さやろ?

忘れんといて!運転資金という命綱

開業資金とは別に、絶対に用意しとかなあかんのが「運転資金」や。これは、店が赤字でも事業を続けられるための「命綱」みたいなもん。具体的には、最低でも半年分の固定費(家賃、光熱費、人件費、自分の生活費など)は別に確保しといてほしい。

わしが店を畳んだ時も、原因は結局これやった。売上が下がっても固定費は出ていく。運転資金がショートしたら、もうゲームオーバーや。開業資金をギリギリで集めて、運転資金ゼロで始めるのだけは、絶対にやったらあかんで!

あんたはどっち向き?タイプ別おすすめ開業スタイル診断

ここまで読んで、自分はどっちかなんとなく見えてきたんちゃうか?最後に、コンサルタントの視点から、あんたにピッタリのスタイルを診断したるわ。

「接客大好き!世界観で勝負したい」あんたは【実店舗】向きや!

  • 人と話すことでエネルギーをもらえる
  • 自分の「好き」を詰め込んだ空間を作りたい
  • ファッションを通じて、人を喜ばせるのが生きがい
  • ある程度の資金(300万円以上)を用意できる

こんなあんたは、間違いなく実店舗向きや。お客さんとのコミュニケーション能力、人を惹きつける人間力が最大の武器になる。大事なのは、ただ服を売るんやなくて、「あんた」という人間と「店の空間」を売ること。しっかりとしたコンセプトを練り上げて、唯一無二の店を作ってや!

「コツコツ作業が得意!初期投資は抑えたい」あんたは【無店舗】向きや!

  • 接客はちょっと苦手やけど、服は大好き
  • 写真撮ったり、文章書いたり、PC作業が苦にならない
  • まずはリスクを抑えて、副業から小さく始めたい
  • SNSで発信していくのが得意(もしくはこれから頑張りたい)

こんなあんたは、無店舗(ネット)から始めるのがええ。成功の鍵は、マメさ継続力や。キレイな写真を撮って、丁寧な説明文を書いて、毎日コツコツSNSで発信する。地味な作業が多いけど、それが実を結んだ時の喜びは大きい。まずは月5万円の利益を目指して、自分の力を試してみるんや。

「どっちも捨てがたい…」欲張りなあんたは【実店舗+ネット】のハイブリッド型を目指せ!

「いつかは自分の店を持ちたいけど、いきなりは怖い…せやから、まずはネットで!」これが、わしが500人以上を指導してきた中で、一番成功率が高いパターンや。

まずはネットで始めて、自分の目利きやセンスが世間に通用するんか試す。そこでファンがついて、資金も貯まってきたら、満を持して実店舗をオープンする。ネットのお客さんが、今度は実店舗に来てくれる。実店舗でできたファンが、ネットでも買うてくれる。この相乗効果が生まれたら、もう最強や。

ただし、「最初はどっちかに集中せな、どっちつかずで失敗するで」とだけは、強く言うとく。二兎を追う者は一兎をも得ず、や。まずは自分の得意な方から、着実に一歩ずつ進んでいこうや。

よくある質問(FAQ)

Q: 古着屋を開業するのに、まず何から始めたらええですか?

A: まずは「古物商許可」の申請や! これがないと始まらへん。 警察署で手続きするんやけど、申請から許可が下りるまで1ヶ月以上かかることもあるから、物件探しとかと並行して早めにやっとくのが吉やで。 その次に、どんな古着を誰に売りたいんか、店のコンセプトをしっかり固めること。これが全ての土台になるからな。

Q: 最初は実店舗と無店舗、どっちから始めるのがおすすめですか?

A: わしの経験から言うと、今の時代なら断然「無店舗(ネット)」からやな。理由はシンプルで、圧倒的に低リスクやから。まずはネットで自分の目利きやセンスが通用するんか試して、ファンがついてきたら満を持して実店舗を出す、というのが一番失敗しにくい王道パターンやと思うで。

Q: 仕入れはどうやってやるんですか?

A: 仕入れルートの確保がこの商売のキモやな。国内外の卸業者、リサイクルショップ、一般の人からの買取、最近ではオンラインの仕入れサイトもある。わしはアメリカまで直接買い付けに行ったりもしたけど、最初は国内で信頼できる業者を見つけるのがええ。大事なのは、安さだけじゃなくて、安定して質の良い商品を供給してくれるパートナーを見つけることやで。海外から仕入れるなら、現地に日本人スタッフがおるような信頼できるパートナーを見つけるのが大事や。タイやパキスタンなんかはええモンがあるけど、品質トラブルも多いからな。そういう専門の会社に頼るのも一つの手やで。

Q: 正直、古着屋って儲からないって聞きますけど、実際どうなんですか?

A: 「やり方による」としか言えへんな。楽して儲かる商売やないのは事実や。でもな、しっかりコンセプトを立てて、お客さんのニーズを掴んで、コツコツ努力を続ければ、ちゃんと食っていけるし、大きな夢も見れる。わしがそうやったからな。大事なのは、儲かるかどうかを人のせいにするんじゃなくて、どうやったら儲かるかを自分で考え抜くことや。

Q: 無人店舗って最近よく見ますけど、あれはどうなんですか?

A: 無人店舗は人件費を抑えられるのが最大のメリットやな。 ただ、万引きのリスク管理とか、高単価の商品が置きにくいっていうデメリットもある。 低価格帯の商品を大量に回転させるビジネスモデルやから、有人店舗とは全く戦略が違う。面白いやり方やけど、いきなり初心者が手を出すのはちょっとハードル高いかもしれへんな。

まとめ

結局、実店舗も無店舗も、どっちが正解ってわけやない。あんたの情熱をどんな形でお客さんに届けたいか、それに尽きるんや。わしは両方やったからこそ、それぞれの面白さと大変さがようわかる。

この記事を読んで、あんたが「よし、わいはこっちでいくで!」って覚悟を決められたなら、これ以上嬉しいことはないわ。道は険しいかもしれんけど、正しい努力は裏切らへん。失敗を恐れんと、一歩踏出してみてや。応援してるで!一緒に頑張ろうや!