「古着屋やりたい」を家族にどう話す?わいが実践した波風立てない完璧プレゼン術

「古着屋やりたい!」その熱い想い、めっちゃわかります。けど、一番身近な家族に「アホなこと言うな」「生活どうすんねん」って言われたら…って思うと、なかなか言い出せんよな。正直に言うて、わいもそうでした。大手商社を辞めて古着屋やるって言うた時、そらもう大変やったで。でもな、今では家族が一番の応援団や。

この記事では、わいが実際にやってきた「波風立てへん完璧なプレゼン術」を全部教えます。感情論やない、数字と計画で家族の不安を安心に変えて、最強の味方につける方法や。これを読めば、あんたの夢への一番大きなハードルを越えられますわ。

「古着屋やりたい」って言うたら、なんで家族は反対するん?まず敵(不安)の正体を知ることや

起業したいって家族に言うたら、8割から9割は反対されるっていうデータもあるくらいや。 そら、いきなり「会社辞めて古着屋やるわ」なんて言われたら、心配するのが当たり前。まずは、なんで家族が不安に思うのか、その正体をしっかり理解することから始めなあかん。

家族が抱く「3大不安」はこれや

わいが500人以上の起業家を育ててきて、家族が反対する理由はだいたいこの3つに集約されますわ。

  • ① 収入が不安定になる不安: これが一番デカい。会社員みたいに毎月決まった給料が入るわけやないしな。「来月の給料はゼロかもしれん」って考えたら、誰だって怖くなる。特に子供がおったらなおさらや。
  • ② 借金するんちゃうかという不安: 開業にはお金がかかる。 店舗を借りたり、商品を仕入れたり、初期投資は必須や。 「失敗して多額の借金だけが残ったらどうしよう」って家族が心配するのは当然のことやで。
  • ③ 時間がなくなって家庭が壊れる不安: 「起業したら休みなく働くんやろ?」「家族との時間はどうなるん?」これもよう言われるわ。実際、わいも店が軌道に乗るまでは、一人で3店舗回してて、家に寝に帰るだけみたいな生活やった時期もある。家族との時間がなくなることへの不安は、めちゃくちゃリアルな問題や。

「古着屋」ならではの不安も先回りして潰しとこ

一般的な起業の不安に加えて、「古着屋」ならではの偏見や疑問もある。これも先にこっちから説明して、不安の芽を摘んどくのが大事やで。

  • 「古着屋って儲かるん?」: 「趣味の延長やろ?」って思われがちやけど、古着ビジネスはちゃんとやれば利益率も高い商売や。 誰に、何を、どう売るか。その戦略をしっかり語れるようにしとかなあかん。
  • 「仕入れってどうすんの?安定するん?」: 「どっからあんな古着見つけてくるん?」って疑問に思うのも無理ないわ。安定した仕入れルートを確保してること、信頼できるパートナーがおることを具体的に説明できれば、安心感を与えられる。
  • 「なんか汚いイメージ…」: これは昔のイメージやな。今の古着屋はオシャレでクリーンな店が多い。自分はどんな店にしたいのか、具体的なコンセプトや店のイメージ写真をみせるのも効果的やで。

参考: 古着の仕入れや買い付けは個人でもできる!

プレゼン前の下準備が9割!わいが実際に用意した「3種の神器」

家族を説得するんは、気合と情熱だけじゃアカン。 大事なのは、相手の不安を解消するための具体的な材料や。わいが「3種の神器」と呼んでる、絶対に用意すべき3つのもんを教えるわ。

その①:数字で未来を見せる「素人でも作れる事業計画書」

事業計画書」なんて言うと難しそうに聞こえるかもしれんけど、心配いらん。パワポ10枚でええねん。 大事なのは、見た目のキレイさより、中身の具体性や。

  • 売上計画: 「インスタのフォロワーが〇人やから、そのうちの1%が月5000円の商品を買ってくれたら月商〇〇円」みたいに、なんでその売上が立つと思うのか、根拠を示すことが大事。
  • 経費計画: 家賃、光熱費、仕入れ代、人件費…出ていくお金を全部リストアップするんや。甘い見通しは禁物やで。
  • 利益計画: 売上から経費を引いて、手元にいくら残るのか。これが家族にとって一番大事な数字や。「最低でも、これだけは家族の生活費として確保する」っていうラインを明確に示すんや。

わいの店の数字を参考にすると、最初は月商50万、経費30万で、利益20万くらいからスタートやった。こういうリアルな数字を見せることが、家族の信頼を得る第一歩やで。

その②:最悪を語る「リスクと撤退プラン」

正直に言うて、「絶対成功する」は一番信用されへん言葉や。 むしろ、最悪の事態をちゃんと考えてることを伝える方が、よっぽど本気度が伝わる。

わいも2012年に海外仕入れで大失敗して、300万円の損失を出したことがある。あの時はホンマに血の気が引いたわ。でも、その失敗があったからこそ、リスク管理の重要性が身に染みて分かったんや。

家族にはこう伝えるんや。「もし、この計画通りにいかんかったら、2年でスパッとやめて再就職する。そのために、貯金はここまでしか使わへん」と。具体的な撤退ライン(活動期限)と損切りラインを示すこと。これが、あんたの覚悟の証明になるんやで。

その③:家族を巻き込む「未来の家族年表」

あんたの夢は、あんた一人のもんやない。家族の未来にも関わることや。せやから、起業後の生活がどう変わるのか、良いことも悪いことも含めて正直に共有する「未来の家族年表」を作るんをおすすめするわ。

  • お金のこと: 「子供の大学の学費は、この事業とは別に、この貯蓄で確保する計画や」
  • 時間のこと: 「最初の1年は土日も働くかもしれんけど、2年目からは週休2日とって、年に1回は必ず家族旅行に行く時間を作る」
  • 協力してほしいこと: 「週末の2時間だけ、子供の面倒を見ててほしい」

こうやって家族のライフプランに寄り添うことで、「自分勝手な夢」やなくて「家族全員のプロジェクト」として捉えてもらえるようになるんや。

実践!佐藤健一式・波風立てない完璧プレゼン術4ステップ

「3種の神器」が準備できたら、いよいよプレゼン本番や。タイミングと伝え方がめちゃくちゃ大事やで。

ステップ1:雰囲気作りが命!「大事な話があんねん」で最高の場を作る

飯食ってる時とか、寝る前にいきなり切り出すのは最悪のパターンや。相手も心の準備ができてへん。

休日の昼間とか、お互いリラックスしてて、時間に余裕がある時を選ぶのがベスト。「ちょっと大事な話があんねんけど、30分だけ時間くれへん?」と、真摯な態度で場をセッティングするんや。この一手間が、相手の聞く姿勢をガラッと変えるで。

ステップ2:情熱は1分で語れ!あとは「聞く」に徹する

最初に、なんで古着屋をやりたいのか、その熱い想いを自分の言葉で1分で語るんや。ダラダラ喋ったらアカン。想いの核心だけを伝える。

そして、そのあとは「どう思う?」と、相手に話を振る。ここからが一番大事なポイントや。相手の不安や反対意見を、絶対に遮らずに全部聞く。「聞く」に徹するんや。ここで反論したり、言い訳したりしたら、その瞬間に試合終了やで。相手は「私の気持ちを分かってくれてない」って心を閉ざしてしまうからな。

ステップ3:不安を「事実」で潰す!「3種の神器」の出番や

相手が不安を全部吐き出してくれたら、いよいよ「3種の神器」の出番や。相手から出た不安や疑問に対して、準備した資料を見せながら、一つひとつ丁寧に、事実と数字で回答していくんや。

  • 「収入が心配…」 → 「うん、心配やんな。事業計画書を見てほしいんやけど、最低でもこれだけの利益は確保できる見込みやねん」
  • 「失敗したらどうするの?」 → 「それも考えてる。この撤退プランを見て。もし2年経ってこの数字に届かなかったら、きっぱり諦めて再就職するって決めてる」

感情的な不安には、感情で返したらアカン。冷静な事実と具体的な計画で返すのが一番効くんや。

ステップ4:「お願い」やなく「相談」で締めくくる

プレゼンの最後は、「やらせてください!」っていう“お願い”で終わったらアカン。

「この計画で成功するために、君の協力が必要なんや。一番の味方になって、一緒にこの夢を追いかけてくれへんか?」

こうやって、“説得対象”やった家族を、“一緒に戦うパートナー”へと引き込むんや。お願いやなくて「相談」の形にすることで、相手は当事者意識を持ってくれる。反対者を最強の応援団に変える、これが一番の極意やで。

これだけは言うたらあかん!NGワードとQ&A

最後に、これだけは絶対に言ったらアカン言葉と、ようある質問に答えとくわ。

信頼を失う3つのNGワード

  1. 「絶対儲かる」: ビジネスに絶対はない。軽い言葉は信頼を失うだけや。
  2. 「楽して稼げる」: んなアホな。会社員よりしんどいことの方が多いわ。覚悟のなさが透けて見えるで。
  3. 「すぐ会社辞める」: 準備不足のまま見切り発車するのは無責任の極みや。まずは副業から始めるなど、リスクの低い方法を検討する姿勢を見せることが大事や。

それでも反対された時の切り返し術

完璧なプレゼンをしても、一発でOKが出んこともある。そんな時、感情的になったら負けや。

「そっか、やっぱり不安にさせてしもうたな。心配してくれてありがとう。どの部分が一番引っかかるか、もうちょっと詳しく教えてくれへん?」

こうやって、冷静に相手の不安の根源を探るんや。一度で決めようとせんでええ。時間をかけて、何度も対話することが、結局は一番の近道なんやで。

よくある質問(FAQ)

Q: 副業から始めるのはアリですか?

A: めっちゃアリやで!むしろ、今の時代はそれが賢いやり方や。わいが指導してる生徒さんでも、最初は週末だけオンラインで販売して、月10万稼げるようになってから独立した人も多いわ。まずはリスクを抑えて小さく始めて、「これなら食っていける」っていう実績を家族に見せるのが、一番の説得材料になるで。

Q: 貯金はいくらぐらい必要ですか?

A: 一概には言えへんけど、最低でも「生活費の1年分」と「開業資金」は用意しときたいな。古着屋の開業資金は、店舗を持つか持たないかで大きく変わるけど、オンラインなら50万〜100万からでも始められる。 大事なのは、その資金計画をちゃんと事業計画書に落とし込んで、家族に「これだけ準備したから、当面の生活は心配ない」って安心させてあげることや。

Q: 妻(夫)が感情的になって、話を聞いてくれません…

A: 焦ったらアカン。相手が感情的になってる時は、こっちが何を言っても火に油を注ぐだけや。まずは「君の気持ちをちゃんと理解できてなくてごめんな」と一旦引くこと。そして、相手がなんでそんなに不安なのか、時間をかけてじっくり聞くことから始めなあかん。起業の説得は、夫婦関係の信頼度が試される時でもあるんやで。

Q: 事業計画書なんて作ったことないんですが、どうすればいいですか?

A: 心配いらん!今はネットで無料のテンプレートもぎょうさんあるしな。大事なのは見た目やなくて中身や。特に「売上計画」「経費計画」「利益計画」の3つを、根拠のある数字で示すこと。 例えば売上は「インスタのフォロワーが〇人やから、そのうちの1%が月5000円の商品を買ってくれたら…」みたいに、具体的な数字で説明できればOKや。

Q: 古着屋はもう飽和状態で儲からないって言われました。

A: 確かにライバルは多い。せやけど、それはどの商売も一緒や。大事なのは「誰に、何を、どう売るか」をちゃんと考えること。 例えば「40代男性向けのアメカジ専門」とか「ヨーロッパのレディースヴィンテージ専門」みたいに、自分の得意なジャンルに特化すれば、まだまだチャンスはぎょうさんあるで。その戦略を事業計画書でしっかり語ることが大事や。

まとめ

ここまで読んでくれて、ほんまにありがとう。家族へのプレゼンは、あんたの人生をかけた一大プロジェクトや。せやけど、一番大事なことを忘れんといてほしい。それは、家族はあんたの夢を壊したい敵やないっちゅうこと。誰よりもあんたの事を心配してるからこそ、反対するんや。

せやから、その不安を一つひとつ丁寧に、誠実に、具体的な計画で解消してあげるんが、わいらの役目や。この記事に書いたことを実践すれば、きっと家族はあんたの熱意と本気度を理解してくれるはずや。一番身近な人を最強の応援団にして、最高の古着屋、一緒に作っていこうや!