古着ビジネス開業完全ガイド:初期投資100万円で始める成功の5ステップ

執筆者:佐藤健一(株式会社ヴィンテージ・サクセス 代表取締役)

古着ビジネス、ええなと思てても、お金のことが心配で一歩踏み出されへん人、多いんちゃいますか?「初期投資100万円でほんまに始められるんか?」「失敗したらどうしよう…」そんな不安、よう分かりますわ。

正直に言うて、楽な商売やありません。せやけど、正しいやり方でコツコツやれば、100万円からでも十分に成功は狙えるんです。

ワシも最初はただのアパレル商社のサラリーマンでした。45歳になった今、古着セレクトショップ「RETRO STYLE」を3店舗展開し、年商2億円まで成長させることができました。せやけど、ここまで来るのに、ほんまにたくさんの失敗をしてきたんです。

2010年のリーマンショックでは売上が半減して2店舗を閉めることになったし、2012年には海外仕入れで品質トラブルを起こして300万円の損失を出したこともあります。2013年にはスタッフが大量離職して、一時期は一人で3店舗を回す羽目になったこともありました。

でも、そんな失敗があったからこそ、今があるんです。これまでに500名以上の古着ビジネス起業家を育成してきましたが、ワシが指導した方の3年後生存率は85%と、業界平均の2倍を誇っています。

この記事では、ワシの経験のすべてを注ぎ込んで、皆さんが最短で成功するための「5つのステップ」を具体的にお伝えします。これを読めば、明日から何をすべきか、はっきり見えてくるはずやで。一緒に頑張りましょう!

【ステップ1】まずこれを決めな始まらへん!店のコンセプト設計

自分の「好き」と「売れる」は違うで!

古着ビジネスを始めようと思う人の多くが、まず最初に考えるのは「自分の好きな服だけ集めたい」ということやと思います。その気持ち、よう分かります。ワシも最初はそうでした。

せやけど、ビジネスは別や。まずはどんなお客さんに来てほしいか(ターゲット)、どんなジャンルの古着を扱うか(アメカジ、ヴィンテージ、レディースなど)を徹底的に考えることが大事なんです。ここがブレると、仕入れも値段設定も全部中途半端になってしまいます。

実際、2024年の調査によると、ファッションリユース市場は1兆2,800億円規模まで成長していて、前年比111.3%と右肩上がりです。せやけど、その中で生き残っていくためには、明確な差別化が必要なんです。

ワシの失敗談:誰にでも売ろうとして大失敗

ここで、ワシの恥ずかしい失敗談をお話しします。最初の店では「いろんな人に来てほしい」と欲張って、ジャンルを絞らずに商品を並べたんですわ。

メンズもレディースも、アメカジもヨーロピアンヴィンテージも、ストリートもモードも、とにかく何でもかんでも置いてました。「幅広い層にアピールできるやろう」と思てたんです。

結果、どうなったと思います?店の個性がぼやけて、誰の心にも響かへんかったんです。お客さんからは「この店、何の店なん?」と言われる始末。結局、売上が伸び悩んで2店舗も閉める羽目になりました。

この失敗から「誰に売るか」を明確にすることの重要性を骨身にしみて学びましたわ。今思えば、当たり前のことやったんですけどね。

成功するコンセプト設計の3つのポイント

失敗を経て学んだ、成功するコンセプト設計のポイントを3つお教えします。

1. ターゲット顧客を具体的にイメージする

「20代の女性」では曖昧すぎます。「25歳、都内在住、アパレル関係で働いている、月収25万円、インスタグラムをよく使う、個性的なファッションが好き」ここまで具体的に設定するんです。

ワシの場合、現在のメイン店舗では「30代前半の男性、年収400万円以上、アメカジが好きで品質にこだわりがある、週末はバイクでツーリングを楽しむ」というターゲットを設定しています。

2. 扱うジャンルを3つ以内に絞る

何でもかんでも扱うのは失敗の元です。最初は2〜3ジャンルに絞って、そこで確実に利益を出せるようになってから拡大を考えましょう。

例えば、「アメカジのアウター」「デニム」「ワークブーツ」といった具合に、関連性のあるアイテムで統一感を出すのがコツです。

3. 価格帯を明確に設定する

「安くて良いもの」では商売になりません。「1万円〜3万円の価格帯で、品質の良いヴィンテージアイテムを提供する」のように、具体的な価格帯を設定することが重要です。

ワシの経験では、古着の利益率は60%以上確保できるので、仕入れ価格の2.5〜3倍で販売価格を設定するのが基本です。例えば、5,000円で仕入れたアイテムは12,000円〜15,000円で販売します。

コンセプトシートを作ってみよう

実際に、以下の項目を埋めてコンセプトシートを作成してみてください。これが、あなたの古着ビジネスの設計図になります。

  • ターゲット顧客:年齢、性別、職業、年収、趣味、ライフスタイル
  • 扱うジャンル:メイン2〜3ジャンル
  • 価格帯:最低価格〜最高価格
  • 店舗の特徴:他店との違い、強み
  • 販売チャネル:実店舗 or オンライン or 両方

このシートができたら、家族や友人に見せて「どんな店か分かる?」と聞いてみてください。すぐに理解してもらえるなら、コンセプトが明確になっている証拠です。

【ステップ2】これが一番大事!初期投資100万円のリアルな使い道

正直に言うて、実店舗は無謀や!オンラインから始めるのが鉄則

「古着屋を始める」と聞くと、多くの人が実店舗を想像すると思います。せやけど、100万円で実店舗を開くのは、正直かなり厳しいんです。

ワシが調べた最新のデータでは、実店舗で古着屋を開業する場合、最低でも300万円、一般的には500万円前後の初期費用が必要とされています。家賃、敷金礼金、内装費、什器代、そして商品の仕入れ費用を考えると、100万円ではとても足りません。

せやから、最初は絶対にオンラインストアから始めるべきなんです。BASEやSTORESなら初期費用も抑えられるし、リスクが全然違います。実際、ワシが指導してきた起業家の中でも、オンラインから始めて成功した人の方が圧倒的に多いんです。

100万円の予算配分モデル(オンラインの場合)

それでは、100万円をどう使うべきか、ワシの経験に基づいた具体的な配分をお教えします。これは、実際にワシが指導している起業家に推奨している配分です。

■ 仕入れ費:60万円
ビジネスの心臓部です。ここに一番お金をかけるのが鉄則。最初は回転の速い商品を狙うのがコツです。

古着ビジネスでは、一度に50万円〜100万円の範囲で仕入れを行うのが一般的で、これで100万円〜200万円の売上を目指します。60万円の仕入れなら、利益率60%として150万円〜180万円の売上が期待できます。

■ 古物商許可取得費:約2万円
これがないと始まりません。警察署への申請手数料19,000円と、必要書類の取得費用を含めて約2万円です。絶対に必要やで。

申請から許可証の発行まで約2ヶ月かかるので、開業準備の最初に手続きを始めることが重要です。

■ ECサイト関連費:5万円
BASEやSTORESの有料プランや有料テーマ、必要なアプリの導入費用です。見栄えも大事やからケチったらあかん部分です。

無料プランでも始められますが、独自ドメインや高度な機能を使うためには有料プランが必要になります。月額数千円の投資で売上が大きく変わることもあります。

■ 撮影・梱包資材費:8万円
カメラ、照明、背景、ダンボール、緩衝材など。商品の見栄えが売上を左右するので、ここは妥協できません。

特に古着の場合、お客さんは実物を手に取れないので、写真の品質が購入の決め手になります。プロ並みの機材は必要ありませんが、最低限の投資は必須です。

■ 広告宣伝費:10万円
最初は知ってもらわな始まりません。Instagram広告、Google広告などに使います。

オンラインショップは作っただけでは誰も来てくれません。特に最初の3ヶ月は、積極的に広告を出して認知度を上げることが重要です。

■ 予備費(運転資金):15万円
これが一番大事!最低3ヶ月は売上がなくても耐えられるように、絶対に手を付けたらあかんお金です。

多くの起業家が失敗する原因の一つが、運転資金の不足です。売上が立つまでの間、家賃や生活費、追加の仕入れ費用などに充てる資金を確保しておくことが成功の秘訣です。

実店舗との比較:なぜオンラインが有利なのか

実店舗の場合の初期費用を比較してみましょう。

  • 家賃・敷金礼金:月10万円の物件でも敷金礼金で30万円
  • 内装工事費:100万円〜200万円
  • 什器・設備費:50万円〜100万円
  • 商品仕入れ費:100万円〜200万円
  • その他諸費用:50万円

合計で300万円〜580万円が必要になります。

一方、オンラインなら100万円で十分にスタートできて、しかも在庫リスクも低く抑えられます。売れ行きを見ながら徐々に拡大していけるのも大きなメリットです。

資金調達の選択肢

「100万円も用意できへん」という方もいらっしゃるでしょう。そんな場合の選択肢もお教えします。

1. 日本政策金融公庫の創業融資
無担保・無保証で最大3,000万円まで借りられる制度があります。金利も1〜2%台と低く設定されています。

2. 自治体の創業支援制度
各都道府県や市町村で独自の創業支援制度があります。補助金や低金利融資が受けられる場合があります。

3. クラウドファンディング
最近では、古着ビジネスでもクラウドファンディングで資金調達する例が増えています。

ただし、ワシの経験から言うと、いきなり借金から始めるのはリスクが高いです。まずは自己資金で小さく始めて、軌道に乗ってから融資を検討するのが堅実な道やと思います。

月別の資金繰り計画

100万円の初期投資で始めた場合の、最初の6ヶ月間の資金繰り計画例をお示しします。

1ヶ月目

  • 売上:0円(準備期間)
  • 支出:初期投資85万円 + 運営費5万円
  • 残高:10万円

2ヶ月目

  • 売上:30万円
  • 支出:追加仕入れ20万円 + 運営費5万円
  • 残高:15万円

3ヶ月目

  • 売上:50万円
  • 支出:追加仕入れ30万円 + 運営費5万円
  • 残高:30万円

このように、最初は赤字が続きますが、3ヶ月目以降に黒字化を目指すのが現実的な計画です。だからこそ、運転資金の確保が重要なんです。

【ステップ3】ビジネスの生命線!仕入れルートの確保

初心者はどこで仕入れるべきか?

「仕入れ」と聞くと、いきなり海外買い付けを考える人がいますが、それは大間違いです。まずは国内のリサイクルショップや卸業者から始めるのが安全策やと、ワシは強く推奨します。

なぜかというと、自分の目で見て、触って、商品の状態を確認できるからです。古着ビジネスでは、商品の状態が価格に直結します。写真だけでは分からない細かなダメージや、生地の質感、サイズ感などは、実際に手に取らないと判断できません。

初心者におすすめの仕入れ先を、難易度順にご紹介します。

【難易度:低】リサイクルショップ・古着屋

  • セカンドストリート、ハードオフ、地域の古着屋など
  • メリット:商品状態を直接確認できる、少量から仕入れ可能
  • デメリット:利益率がやや低い、掘り出し物を見つけるのに時間がかかる

【難易度:中】卸業者・問屋

  • 古着の卸専門業者から大量仕入れ
  • メリット:利益率が高い、まとまった量を確保できる
  • デメリット:ある程度の資金が必要、品質にばらつきがある

【難易度:高】海外買い付け・ベール仕入れ

  • アメリカやヨーロッパからの直接買い付け
  • メリット:利益率が最も高い、希少なアイテムが見つかる
  • デメリット:リスクが高い、専門知識が必要

慣れてきたら、オンラインの卸サイトやベール仕入れに挑戦するのもええでしょう。せやけど、最初は必ず実物を見て仕入れることから始めてください。

これは絶対にやったらあかん!ワシの300万円損失体験談

ここで、ワシの一番痛い失敗談をお話しします。2012年のことですが、海外業者から格安で大量に仕入れて300万円の損失を出したことがあるんです。

当時、アメリカの業者から「高品質なヴィンテージアイテムを格安で提供する」という話を持ちかけられました。写真を見る限り、確かに良い商品ばかりでした。「これは儲かる!」と思って、一気に300万円分を発注したんです。

ところが、実際に届いた商品を見てびっくり。写真とは全然違う状態の悪いものばかりでした。虫食いがあったり、カビ臭かったり、サイズ表記が間違っていたり。結局、販売できるレベルの商品は全体の3割程度しかありませんでした。

返品交渉もしましたが、海外の業者とのやり取りは言葉の壁もあって難しく、結局泣き寝入りすることになりました。300万円の損失は、当時のワシにとって本当に大きな痛手でした。

この失敗から学んだのは、「安さだけで飛びつくと、品質が悪くて売れない在庫の山になる」ということです。信頼できるパートナーを見つけることが、目利きより何倍も大事やということを骨身にしみて感じました。

信頼できる仕入れ先の見極め方

失敗を経て学んだ、信頼できる仕入れ先の見極め方をお教えします。

1. 実績と評判を確認する

  • 営業年数が長い
  • 他の古着屋からの評判が良い
  • 返品・交換に応じてくれる

2. コミュニケーションが取りやすい

  • 質問に対して迅速かつ丁寧に回答してくれる
  • 商品の状態について正直に教えてくれる
  • 日本語でのやり取りができる(海外業者の場合)

3. 品質管理がしっかりしている

  • 商品の写真が詳細で正確
  • 状態の説明が具体的
  • クリーニングやメンテナンスが行き届いている

4. 取引条件が明確

  • 価格体系が分かりやすい
  • 支払い条件が明確
  • 配送方法や期間が明示されている

仕入れ先との関係構築のコツ

良い仕入れ先を見つけたら、長期的な関係を築くことが重要です。ワシが実践している関係構築のコツをお教えします。

定期的な取引を心がける
月に1〜2回は必ず仕入れを行い、継続的な関係を維持します。業者にとって安定した顧客になることで、優先的に良い商品を回してもらえるようになります。

支払いは必ず期日を守る
当たり前のことですが、支払いの遅延は信頼関係を損ないます。可能であれば前払いや即日払いを心がけることで、より良い条件で取引してもらえることもあります。

フィードバックを積極的に行う
仕入れた商品の売れ行きや顧客の反応を業者にフィードバックすることで、より市場に合った商品を提案してもらえるようになります。

感謝の気持ちを忘れない
年末年始の挨拶や、良い商品を紹介してもらった時のお礼など、人間関係を大切にすることが長期的な成功につながります。

仕入れ時の品質チェックポイント

実際に商品を仕入れる際の品質チェックポイントをお教えします。これは、ワシが15年間の経験で培ったノウハウです。

外観チェック

  • シミ、汚れ、色褪せの有無
  • ほつれ、破れ、穴の有無
  • ボタンやファスナーの動作確認
  • 全体的な形崩れの確認

臭いチェック

  • カビ臭、タバコ臭、香水臭の確認
  • 動物臭(ペットを飼っている家庭由来)の確認
  • 防虫剤の臭いの確認

サイズ・表記チェック

  • 実寸とタグ表記の照合
  • 洗濯による縮みの確認
  • ブランドタグの真贋確認

販売価格の算出

  • 仕入れ価格の2.5〜3倍を基準とする
  • 市場相場との比較
  • 回転率を考慮した価格設定

在庫管理の重要性

仕入れと同じくらい重要なのが在庫管理です。ワシの失敗経験から言うと、在庫を抱えすぎることが古着ビジネス失敗の大きな要因の一つです。

3ヶ月ルールの徹底
3ヶ月売れなかった商品は、損切りを検討します。セールで売り切る、まとめ売りする、業者に買い取ってもらうなど、在庫を抱え続けるよりも現金化を優先します。

ABC分析の活用

  • Aランク:高利益・高回転の商品(全体の20%、売上の80%を占める)
  • Bランク:中利益・中回転の商品(全体の30%、売上の15%を占める)
  • Cランク:低利益・低回転の商品(全体の50%、売上の5%を占める)

Aランク商品を増やし、Cランク商品を減らすことが利益向上の鍵です。

季節性を考慮した仕入れ
古着は季節性が強い商品です。夏物は春に、冬物は秋に仕入れるのが基本ですが、逆に季節外れの商品を安く仕入れて次のシーズンまで寝かせるという戦略もあります。

【ステップ4】売上を作る!オンラインでの販売と集客

商品写真は命!素人でもプロっぽく撮るコツ

オンライン販売で最も重要なのは商品写真です。お客さんは写真でしか商品を判断できへんのやから、ここで手を抜いたら絶対に売れません。

ワシも最初は適当にスマホで撮った写真を使っていましたが、全然売れませんでした。せやけど、撮影方法を変えただけで売上が3倍になったこともあります。プロのカメラマンに頼む必要はありませんが、最低限のコツは押さえておく必要があります。

基本の撮影セットアップ

まず、撮影環境を整えることから始めましょう。ワシが推奨するセットアップは以下の通りです。

  • 自然光を活用する:窓際で撮影するのが一番きれいに撮れます
  • 背景を統一する:白い壁や白いシーツを背景にして統一感を出す
  • 三脚を使う:手ブレを防いで、アングルを統一する
  • レフ板で影を和らげる:白い画用紙でも十分効果があります

撮影する写真の種類

1つの商品につき、最低でも以下の5枚は撮影します。

  1. 全体写真(正面):商品の全体像が分かる写真
  2. 全体写真(背面):後ろ姿も重要な判断材料
  3. 着用写真:実際に着た時のイメージを伝える
  4. ディテール写真:ブランドタグ、ボタン、ポケットなどの詳細
  5. ダメージ写真:シミや汚れがある場合は正直に撮影

撮影のコツ

  • 商品を立体的に見せる:平置きだけでなく、ハンガーにかけて撮影
  • 色味を正確に再現:後で画像編集で色調整を行う
  • サイズ感を伝える:定規やコインを一緒に撮影してサイズ感を表現
  • ライフスタイルを提案:商品単体ではなく、コーディネート例も撮影

プラットフォーム選択:BASEかSTORESか?

オンラインショップを開設する際、多くの人が悩むのがプラットフォーム選択です。ワシの経験と最新の調査結果を基に、BASEとSTORESの比較をお教えします。

BASE の特徴

  • 初期費用・月額費用:無料(スタンダードプラン)
  • 決済手数料:3.6% + 40円
  • 集客機能:BASE Apps、Instagram連携が充実
  • 独自ドメイン:対応
  • 向いている人:集客機能を重視する、初心者

STORES の特徴

  • 初期費用・月額費用:無料(フリープラン)
  • 決済手数料:5%(フリープラン)、3.6%(有料プラン)
  • 集客機能:基本的な機能のみ
  • 独自ドメイン:有料プランのみ
  • 向いている人:自分で集客できる、手数料を抑えたい

ワシの推奨は、最初はBASEから始めることです。集客機能が充実していて、初心者でも売上を作りやすいからです。月商10万円を超えるようになったら、STORESの有料プランへの移行を検討しましょう。

ファンを作るSNS活用術

ただ商品を並べるだけやなく、InstagramやTikTokで世界観を発信することが現代の古着ビジネスでは必須です。

2024年の調査によると、古着業界ではInstagramが特に重要で、「映え」よりも「売上直結」を重視した運用が成功の鍵とされています。

Instagram運用の10ヶ条

  1. 「映え」より「売上直結」:おしゃれな写真より、買いたくなる投稿を心がける
  2. 商品の魅力を最大限に伝える:着用例、コーディネート提案を積極的に行う
  3. ストーリーズを活用する:新入荷情報、セール情報をタイムリーに発信
  4. ハッシュタグを戦略的に使う:#古着、#ヴィンテージ、#アメカジなど関連タグを研究
  5. フォロワーとのコミュニケーションを大切にする:コメントには必ず返信
  6. 投稿時間を最適化する:ターゲットがアクティブな時間帯を狙う
  7. 統一感のあるフィードを作る:ブランドイメージを一貫させる
  8. ライブ配信を活用する:商品紹介やQ&Aセッションを定期開催
  9. UGC(ユーザー生成コンテンツ)を促進する:お客様の着用写真をリポスト
  10. 分析ツールで効果測定する:インサイトを見て改善を続ける

コンテンツ企画例

  • 月曜日:新入荷商品の紹介
  • 火曜日:コーディネート提案
  • 水曜日:商品の背景ストーリー紹介
  • 木曜日:お客様の着用写真紹介
  • 金曜日:週末のおすすめアイテム
  • 土曜日:ライフスタイル提案
  • 日曜日:来週の予告・振り返り

集客戦略:無料と有料のバランス

集客は無料施策と有料施策のバランスが重要です。ワシが推奨する配分は、無料施策7割、有料施策3割です。

無料集客施策

  • SEO対策:商品ページのタイトルや説明文を検索エンジン向けに最適化
  • SNS運用:Instagram、TikTok、Twitterでの継続的な発信
  • コンテンツマーケティング:古着の知識やコーディネート術をブログで発信
  • 口コミ・紹介:満足したお客様からの紹介を促進

有料集客施策

  • Instagram広告:ターゲットを絞った効率的な広告配信
  • Google広告:検索連動型広告で購入意欲の高いユーザーにアプローチ
  • インフルエンサーマーケティング:古着系インフルエンサーとのコラボ
  • リターゲティング広告:一度サイトを訪れたユーザーへの再アプローチ

顧客満足度を高めるサービス設計

リピーターを増やすためには、商品だけでなくサービス全体で顧客満足度を高める必要があります。

配送・梱包のこだわり

  • 迅速な発送:注文から24時間以内の発送を目指す
  • 丁寧な梱包:商品が傷まないよう、また開封時の喜びを演出
  • 手書きのメッセージ:お客様一人一人への感謝の気持ちを込める
  • おまけの同梱:小さなアクセサリーやステッカーなどのサプライズ

アフターサービスの充実

  • サイズ交換対応:購入後のサイズ違いに柔軟に対応
  • メンテナンス情報の提供:古着の手入れ方法をアドバイス
  • コーディネート相談:購入後も着こなしをサポート
  • 定期的なフォローアップ:購入後の満足度確認

売上データの分析と改善

オンライン販売では、すべての行動がデータとして記録されます。このデータを分析して改善を続けることが成功の鍵です。

重要な指標(KPI)

  • アクセス数:サイトへの訪問者数
  • コンバージョン率:訪問者のうち購入に至った割合
  • 客単価:1回の購入あたりの平均金額
  • リピート率:再購入してくれるお客様の割合
  • 商品回転率:商品がどのくらいの期間で売れるか

改善のPDCAサイクル

  1. Plan(計画):目標設定と施策の企画
  2. Do(実行):施策の実施
  3. Check(確認):結果の測定と分析
  4. Action(改善):次の施策への反映

例えば、コンバージョン率が低い場合は商品写真や説明文を改善し、客単価が低い場合はセット販売やアップセルを検討します。

【ステップ5】事業を続けるための数字管理

どんぶり勘定は廃業への第一歩

「いくらで仕入れて、いくらで売れて、利益はなんぼか?」これを1点ずつ管理できひんかったら、ビジネスは絶対に続きません。

ワシも最初の頃は、「だいたい儲かってるやろう」という感覚で経営していました。せやけど、気がついたら在庫ばかり増えて現金がない、という状況に陥ったことがあります。

古着ビジネスは一見シンプルに見えますが、実は複雑な数字管理が必要なんです。商品ごとに仕入れ価格、販売価格、販売期間、利益率が違うからです。これを感覚だけで管理するのは不可能です。

難しく考える必要はありません。簡単なExcelシートでええから、必ず記録する癖をつけることが成功への第一歩です。

基本の管理項目

まず、最低限管理すべき項目をお教えします。これは、ワシが15年間の経験で「これだけは絶対に必要」と確信している項目です。

商品管理シート

  • 商品番号:管理用の連番
  • 商品名:ブランド名、アイテム名、サイズ
  • 仕入れ日:いつ仕入れたか
  • 仕入れ価格:実際に支払った金額
  • 販売価格:設定した販売価格
  • 販売日:いつ売れたか
  • 販売価格(実際):実際に売れた金額(値引きがある場合)
  • 利益額:販売価格 – 仕入れ価格
  • 利益率:利益額 ÷ 販売価格 × 100
  • 在庫日数:仕入れ日から販売日までの日数

月次売上管理シート

  • 売上高:その月の総売上
  • 売上原価:売れた商品の仕入れ価格合計
  • 粗利益:売上高 – 売上原価
  • 粗利益率:粗利益 ÷ 売上高 × 100
  • 販売数量:売れた商品の点数
  • 客単価:売上高 ÷ 販売数量
  • 在庫金額:月末時点での在庫の仕入れ価格合計

利益計算の落とし穴

古着ビジネスでよくある利益計算の間違いをお教えします。これを知らないと、実際は赤字なのに黒字だと勘違いしてしまいます。

間違った計算例
仕入れ価格5,000円の商品を15,000円で販売
利益 = 15,000円 – 5,000円 = 10,000円
利益率 = 10,000円 ÷ 15,000円 × 100 = 66.7%

一見、利益率66.7%で素晴らしい結果に見えますが、これには以下の費用が含まれていません。

実際にかかる費用

  • プラットフォーム手数料:BASEなら3.6% + 40円 = 580円
  • 送料:お客様負担でない場合は500円〜800円
  • 梱包材費:ダンボール、緩衝材など100円〜200円
  • 撮影・出品作業時間:時給換算で500円〜1,000円
  • 保管費用:倉庫代、光熱費など月割りで100円〜300円

正しい利益計算
売上:15,000円
売上原価:5,000円
諸経費:1,500円(上記費用の合計)
実際の利益:15,000円 – 5,000円 – 1,500円 = 8,500円
実際の利益率:8,500円 ÷ 15,000円 × 100 = 56.7%

このように、諸経費を含めて計算すると利益率は10%近く下がります。

売れ残り在庫はどうする?

3ヶ月売れへんかったら、損切りも大事な判断です。在庫を抱え続けるのが一番のリスクやからな。勇気を持って判断せなあかん。

在庫処分の判断基準

ワシが実践している在庫処分の判断基準をお教えします。

  • 3ヶ月ルール:3ヶ月経っても売れない商品は処分を検討
  • 季節性商品:シーズンを過ぎた商品は早めに処分
  • トレンド商品:流行が過ぎた商品は価値が急落する前に処分
  • ダメージ商品:状態が悪化する前に早めに処分

在庫処分の方法

1. セール価格での販売

  • 30%オフから始めて、段階的に値下げ
  • 期間限定セールで緊急感を演出

2. まとめ売り・セット販売

  • 複数商品をセットにして割安感を演出
  • 「3点で○○円」のような販売方法

3. 業者への買取依頼

  • 古着買取業者に一括で売却
  • 利益は少ないが現金化できる

4. 寄付・廃棄

  • 最後の手段として社会貢献も考慮
  • 廃棄する場合は適切な処分方法を選択

キャッシュフロー管理の重要性

利益が出ていても現金がなければ事業は続きません。キャッシュフロー(現金の流れ)の管理が重要です。

キャッシュフロー計算書の作成

営業キャッシュフロー

  • 売上による現金収入
  • 仕入れによる現金支出
  • 経費による現金支出

投資キャッシュフロー

  • 設備投資による現金支出
  • 撮影機材購入による現金支出

財務キャッシュフロー

  • 借入による現金収入
  • 借入返済による現金支出

現金残高の推移
月初現金残高 + 営業CF + 投資CF + 財務CF = 月末現金残高

この計算を毎月行うことで、現金不足を事前に予測できます。

税務・会計処理の基本

古着ビジネスでも、一定の売上があれば確定申告が必要です。基本的な税務知識を身につけておきましょう。

個人事業主の場合

  • 青色申告:65万円の特別控除が受けられる
  • 白色申告:記帳が簡単だが控除額が少ない
  • 消費税:年間売上1,000万円を超えると課税事業者になる

法人化のタイミング
年間利益が500万円を超えるようになったら、法人化を検討しましょう。税率の違いで節税効果が期待できます。

経費として計上できるもの

  • 商品仕入れ費
  • 撮影機材・備品購入費
  • 梱包材・配送費
  • 広告宣伝費
  • 通信費(インターネット、電話)
  • 交通費(仕入れのための移動費)
  • 研修費(セミナー参加費など)

成長段階別の目標設定

事業の成長段階に応じて、目標を設定することが重要です。

スタートアップ期(開業〜6ヶ月)

  • 月商目標:10万円〜30万円
  • 利益率目標:50%以上
  • 在庫回転率:年6回転以上
  • 重点項目:商品知識の習得、販売システムの構築

成長期(6ヶ月〜2年)

  • 月商目標:30万円〜100万円
  • 利益率目標:45%以上
  • 在庫回転率:年8回転以上
  • 重点項目:集客力の向上、リピーター獲得

安定期(2年〜5年)

  • 月商目標:100万円〜300万円
  • 利益率目標:40%以上
  • 在庫回転率:年10回転以上
  • 重点項目:事業の多角化、システム化

拡大期(5年以降)

  • 月商目標:300万円以上
  • 利益率目標:35%以上
  • 在庫回転率:年12回転以上
  • 重点項目:実店舗展開、スタッフ雇用

数字管理ツールの活用

手作業での管理には限界があります。事業が軌道に乗ったら、専用ツールの導入を検討しましょう。

おすすめツール

  • 会計ソフト:freee、マネーフォワード、やよいの青色申告
  • 在庫管理ソフト:ZAICO、ロジクラ、在庫スイートクラウド
  • 売上分析ツール:Google Analytics、BASE Apps、STORES Analytics

これらのツールを使うことで、より詳細な分析と効率的な管理が可能になります。

よくある質問(FAQ)

ここからは、ワシが500名以上の古着ビジネス起業家を指導してきた中で、特によく聞かれる質問にお答えします。皆さんも同じような疑問を持ってはるんちゃいますか?

Q: 古物商許可証は絶対に必要ですか?

A: 絶対に必要や。

中古品を仕入れて販売するビジネスをするなら、法律で義務付けられとる。これは古物営業法という法律で決まっていて、違反すると3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

申請から取得まで1ヶ月以上かかることもあるから、開業準備の最初に警察署へ相談に行くこと。手数料は19,000円で、必要書類を揃えて管轄の警察署に申請します。

「メルカリで少し売るだけやから大丈夫やろう」と思う人もいるかもしれませんが、継続的に利益を得る目的で中古品を販売するなら、規模に関係なく許可が必要です。後で問題になる前に、必ず取得しておきましょう。

Q: 全くの素人でも仕入れはできますか?

A: できるで。最初はリサイクルショップなどで、自分が価値を判断しやすいジャンルから始めるのがおすすめや。

ワシも最初は全くの素人でした。アパレル商社にいたとはいえ、古着の価値なんて全然分からへんかった。せやけど、少しずつ経験を積むことで目利きができるようになったんです。

今はネットで相場も調べられるし、失敗を恐れずに少しずつ経験を積むことが大事や。最初は自分が好きなジャンル、例えばスニーカーが好きならスニーカーから始める。そうすると、「これは良いもの」「これは偽物かもしれん」という感覚が身についてきます。

大事なのは、最初から大きな利益を狙わないこと。1点1,000円で仕入れて3,000円で売れたら上出来。そんな小さな成功を積み重ねることで、だんだんと高額商品も扱えるようになります。

Q: 100万円の資金は、自己資金じゃないとダメですか?

A: 自己資金が基本やけど、日本政策金融公庫の創業融資などを活用する方法もある。ただ、いきなり借金から始めるのはリスクが高い。

まずは自己資金で小さく始めて、軌道に乗ってから融資を検討するのが堅実な道やで。

ワシも最初は自己資金200万円から始めました。借金をして始めると、「早く結果を出さな」というプレッシャーで冷静な判断ができなくなることがあります。

もし自己資金が足りない場合は、以下の選択肢があります:

  1. 副業から始める:本業を続けながら週末だけ古着ビジネスを行う
  2. パートナーを見つける:資金を出してくれる共同経営者を探す
  3. クラウドファンディング:アイデアに共感してくれる人から資金調達
  4. 家族からの借入:金利負担の少ない身内からの借入

どの方法を選ぶにしても、事業計画をしっかり立てて、返済計画も明確にしておくことが重要です。

Q: 売上が立つまで、どれくらいかかりますか?

A: 正直、最初の3ヶ月は赤字を覚悟しといた方がええ。だからこそ運転資金が重要なんや。

SNSでの発信をコツコツ続けて、半年で黒字化を目指すのが現実的な目標やと思うで。

ワシが指導してきた起業家のデータを見ると、以下のような傾向があります:

  • 1ヶ月目:売上0円〜5万円(準備期間)
  • 2ヶ月目:売上5万円〜15万円(初回販売開始)
  • 3ヶ月目:売上15万円〜30万円(リピーター獲得開始)
  • 4ヶ月目:売上30万円〜50万円(口コミ効果発生)
  • 5ヶ月目:売上50万円〜70万円(安定期入り)
  • 6ヶ月目:売上70万円〜100万円(黒字化達成)

ただし、これは毎日コツコツとSNS発信を続けて、お客様との関係構築に努めた場合の話です。「商品を並べただけで売れる」なんて甘い考えでは、1年経っても売上は立ちません。

Q: どんな古着が売れやすいですか?

A: 一概には言えへんけど、初心者は流行り廃りの少ない定番ブランド(例えば、有名アウトドアブランドやスポーツブランド)から扱うのがおすすめや。

ニッチなヴィンテージは知識が必要やから、慣れてから挑戦するのがええな。

売れやすい商品の特徴をお教えします:

初心者におすすめ

  • アウトドアブランド:パタゴニア、ノースフェイス、コロンビアなど
  • スポーツブランド:ナイキ、アディダス、チャンピオンなど
  • デニムブランド:リーバイス、リー、ラングラーなど
  • ワークブランド:カーハート、ディッキーズ、レッドウィングなど

これらのブランドは需要が安定していて、相場も分かりやすいので初心者でも扱いやすいです。

上級者向け

  • ヨーロピアンヴィンテージ:希少性が高いが知識が必要
  • デザイナーズブランド:高利益だが真贋判定が困難
  • 軍物・ミリタリー:マニアックだが熱狂的なファンがいる

最初は定番から始めて、徐々に専門性を高めていくのが成功の秘訣です。

Q: 競合他社との差別化はどうすればいいですか?

A: 商品だけで差別化するのは難しい。大事なのは「誰に」「どんな価値を」提供するかを明確にすることや。

ワシの店では、「バイク乗りのためのアメカジ専門店」として差別化しています。商品選びから撮影、コーディネート提案まで、すべてバイク乗りの視点で行っています。

差別化のポイント:

  1. ターゲットを絞る:「みんなに愛される店」より「特定の人に愛される店」
  2. ストーリーを語る:商品の背景や歴史を伝える
  3. サービスで差をつける:アフターケア、コーディネート提案など
  4. コミュニティを作る:お客様同士が交流できる場を提供
  5. 専門性を高める:特定ジャンルの知識を深める

Q: 失敗しないためのポイントを教えてください

A: 一番大事なのは「小さく始めて、コツコツ続ける」ことや。

ワシが見てきた失敗パターンをお教えします:

よくある失敗パターン

  1. いきなり大きく始める:最初から大量仕入れ、高額商品に手を出す
  2. 感覚だけで経営する:数字管理を怠る
  3. トレンドに振り回される:流行を追いかけすぎる
  4. 在庫を抱えすぎる:売れない商品を処分できない
  5. お客様を軽視する:商品ありきで顧客視点がない

成功のポイント

  1. 継続は力なり:毎日少しずつでも前進する
  2. お客様第一:常にお客様の立場で考える
  3. データを重視:感覚より数字で判断する
  4. 学び続ける:業界の変化に対応し続ける
  5. 人とのつながりを大切にする:仕入れ先、お客様、同業者との関係構築

Q: 将来的に実店舗も考えていますが、タイミングはいつがいいですか?

A: オンラインで月商100万円を安定して達成できるようになってからや。

実店舗は固定費がかかるから、安定した売上基盤ができてからじゃないとリスクが高すぎます。

実店舗出店の判断基準:

  • オンラインで月商100万円以上を6ヶ月連続達成
  • 粗利益率40%以上を維持
  • 固定客が200名以上
  • 出店予定地域での認知度がある
  • 家賃を含めた固定費を賄える売上見込みがある

ワシの場合、オンラインで2年間実績を積んでから実店舗を出店しました。最初は小さな店舗から始めて、徐々に拡大していくのが安全な方法です。

まとめ

どうやろか?100万円で古着ビジネスを始めるための具体的なステップ、イメージできたやろか。

長い記事になりましたが、これがワシの15年間の経験と、500名以上の起業家を指導してきた中で得たすべての知識です。正直に言うて、楽な道やありません。せやけど、正しいやり方でコツコツ続ければ、必ず結果はついてきます。

改めて、成功の5つのステップ

  1. 明確なコンセプト設計:誰に何を売るかを決める
  2. 100万円の戦略的投資:オンラインから始めて、運転資金を確保
  3. 信頼できる仕入れルート確保:品質と継続性を重視
  4. 効果的なオンライン販売・集客:写真とSNSで差をつける
  5. 徹底した数字管理:感覚ではなくデータで判断

この5つを愚直に実践すれば、半年後には必ず結果が見えてきます。

ワシからの最後のメッセージ

大事なのは、いきなり大きな夢を見るんやなく、オンラインで小さく始めて、一つ一つの作業を丁寧に、コツコツ続けることや。

ワシも最初はただのサラリーマンでした。古着の知識なんて全然なかったし、商売の経験もありませんでした。せやけど、「古着が好き」「お客さんに喜んでもらいたい」という気持ちだけで始めたんです。

途中で何度も失敗しました。300万円の損失を出したこともあるし、スタッフが全員辞めて一人で店を回したこともあります。「もうあかん」と思ったことも何度もありました。

せやけど、そのたびにお客さんや仲間に支えられて、ここまで来ることができました。今では年商2億円の会社に成長し、多くの起業家を支援できるようになりました。

皆さんにも、同じような成功を掴んでほしいと心から願っています。

最新の市場環境は追い風

2024年のファッションリユース市場は1兆2,800億円規模で、前年比111.3%の成長を続けています。世界的に見ても、古着市場は2028年までに3,500億ドル(約54兆円)規模に達すると予測されています。

環境意識の高まりやサステナブルファッションへの関心から、古着への需要はますます高まっています。今から始めるなら、まさに絶好のタイミングやと言えるでしょう。

継続こそが成功の秘訣

「継続は力なり」という言葉がありますが、古着ビジネスほどこの言葉が当てはまる商売はないと思います。

毎日の商品撮影、SNS投稿、お客様とのやり取り、在庫管理。地味な作業の積み重ねが、やがて大きな成果となって現れます。

華やかに見える成功者も、実は毎日コツコツと地道な努力を続けているんです。近道はありません。せやけど、正しい道を歩み続ければ、必ずゴールにたどり着けます。

一人で悩まず、仲間を見つけよう

古着ビジネスは一人でもできる商売ですが、一人で悩む必要はありません。同じ志を持つ仲間を見つけて、情報交換や相談をすることが成功への近道です。

SNSやオンラインコミュニティを活用して、積極的に人とのつながりを作ってください。ワシも多くの仲間に支えられて今があります。

失敗を恐れず、挑戦しよう

最後に、一番大事なことをお伝えします。それは「失敗を恐れず、挑戦すること」です。

ワシも数え切れないほどの失敗をしてきました。せやけど、その失敗があったからこそ今の成功があります。失敗は成功の母。挫折から学ぶことの方が、成功から学ぶことより多いんです。

「もし失敗したらどうしよう」と考えるより、「成功したらどんな未来が待っているか」を想像してください。お客さんに喜んでもらえる瞬間、売上が伸びていく喜び、自分の力でビジネスを築き上げる達成感。

そんな素晴らしい未来が、皆さんを待っています。

今日から始められること

この記事を読み終わったら、今日からできることを始めてください。

  • 古物商許可の申請準備
  • コンセプトシートの作成
  • 仕入れ先の調査
  • SNSアカウントの開設
  • 100万円の資金計画

小さな一歩でも構いません。大切なのは、行動を起こすことです。

皆さんの成功を心から応援しています

この記事に書いたことは、ワシが遠回りして学んだことのすべてです。皆さんは無駄な失敗をせんでええように、ぜひ参考にしてください。

不安なこと、分からんことがあったら、いつでも頼ってくれてええからな。ワシも最初は不安でいっぱいでした。せやけど、一歩ずつ前に進むことで、必ず道は開けます。

古着ビジネスは、お客さんに喜んでもらえる素晴らしい仕事です。環境にも優しく、社会貢献にもつながります。そして何より、自分の好きなことを仕事にできる幸せがあります。

皆さんの挑戦を心から応援してるで!一緒に頑張りましょう!